私たちがマンマと慕う縫製職人がいます。彼女は工房で着物を1着ずつほどき、そこから全ての行程を手縫いでネクタイに仕上げます。着物1着から取れるネクタイはたった1本のみ。そのため全てが1点ものです。縫製にはネクタイ発祥の原点に近いとされるクラシカルな技術、セッテピエゲを採用しています。
セッテピエゲとはイタリア語で数字の7(Sette)と折り目(Pieghe)の意味で、 文字通り7つ折りのネクタイのことを指します。セッテピエゲは一般的なネクタイの2倍の分量の布地を要し、工程も非常に複雑で、手縫いでの縫製を必要とします。
昔は良い芯地が手に入らず、型崩れがないよう縫製の技術でそれを補っていましたが、近年のテクノロジー進歩とともに新素材が導入されるようになりました。そのためセッテピエゲの製造は年々縮小し、その技術を守っているメーカーは世界でもごくわずかとなってしまいました。
芯地と裏地を使わないセッテピエゲのネクタイは、柔らかな質感と風格を出せるのが特徴です。生地の風合いを生かした仕様になっているので、しなやかな着物の生地をそのままに味わえます。
cravatta by renacnattaのネクタイは正統な装いにはもちろんのこと、普段のコーディネートの“はずし”としても楽しんでいただけます。
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